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・卒後1年間の給与が支給され指導資格を有する歯科医師の診療所かcommunity dental serviceでの勤務が義務づけられています。
・新卒の歯科医師に対してVTセンターで年間30日の卒後教育を行います。
VTの歴史は1977年に始まり試験的な活動の後に1993年から義務化され、歯学部卒業後の歯科医師たちは指導能力があると認められた歯科医師(Vocational Trainer)のもとで働き、さらに英国各地に設置されているVTセンターで1年間30日のVTトレーニングを受けることが義務づけられました。給与は年間19000ポンド(約360万円)で一日数名の患者の治療を行います。
VTセンターの組織は歯学部のスタッフから構成されています。イングランドとウエールズに50カ所の拠点(イングランド45、ウエールズ5)をもっておりCDS(Community Dental Service:地域への歯科的サービス)と軍事上において生じる急患の対処も行います。
VTトレーニングセンターは英国各地に50カ所設けられています。教育プログラムは各個人の研修希望内容とその達成度を取り入れるようなシステムになっています。
〔VTセンター設立の趣旨]臨床的な技術を発展させることによって高い水準の歯科医師としての倫理上の基準と患者への質の高いケアを発展させることである。卒後歯科医師の個人的な強さや弱さを認識させ、そして、訓練計画されたプログラムを通じてそれらのバランスよくすることであり、無料でこうした訓練をすることで経済的な心理的圧迫をなくす。
研修センターにおける研修方法は、1週間の火・水・木・金曜日のうちのいづれかの曜日に参加するか、2ー3日か3ー4日をまとめて参加します。高い水準のそして優れた設備を使っての卒後教育であり、臨床手技を学ぶことを目的としています。
研修コースは各個人別に作成され、最初、自己申告によって自己評価が行われます。例えば自分は抜歯に自信がない。抜歯の勉強をしたいというような希望があれば、それは項目別にチェックされることになっており、アドバイザーと共にこれからの研修コースについて討論が行われます。そして研修にともないアクションリストが作成されます。治療上の事故などやスタッフのマネージメント、法律上の学習も研修項目となります。
診療所の歯科スタッフ(歯科衛生士、歯科技工士)と共同して仕事をすることも学びます。達成項目についての評価がアドバイザーとともに行われ8週間後に再度自己評価を行います。17週間後に技術的な向上や治療上の問題や事故の処理が適切に行われたかどうか検討されます。8カ月後に再度自己評価がアドバイザーとともに行われます。アドバイザーがどうあるべきかというテキストもあります。
参考資料:
The Next Two Years. General Dental Council.
General Professional Training
Information Pack for Potential Trainers
Information Pack for Potential Vocational Dental Practitioners
Professional Development Portfolio. A Record of Vocational Training in General Dental Practice
Committee on Vocational Training for England and Wales
c/o Eastman Dental Institute
256 Gray's Inn Road, London WC1X 8LD, UK
Tel: 0171 915 2320, Fax: 0171 915 2323
Email: shall@eastman.ucl.ac.uk
Website: http://www.eastman.ucl.ac.uk/cvt/
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