辻 龍雄(歯科医師・医学博士)

米国と英国に研究者として留学しました。外傷予防の学会の大会長を二度務めたことがあります。国際学会発表と留学で、20ヵ国、米国13州、中国5省を訪れました。
 全身麻酔の研修がきっかけで麻酔科で学位をとり、米国の薬理学に留学。帰国後、口腔外科臨床の合間に、病理で病理診断の研修、引き続き16年間、口腔がんの研究をしていました。
 Oral Medicine の診療を見たくてロンドンに。50歳の時に大学病院を離れ開業。
 毎週1回空手道場に通い、時々ですが、由布岳、くじゅう連山を、ふらりと、ソロで歩いています。空手三段です。
<略歴>
KAKEN_辻龍雄
<業績>J-STAGE_辻龍雄  CiNii_辻龍雄


舌がん治療のために入院されていた患者さんのご家族が描かれた当時の私の様子。ごらんのような髭をたくわえていました。
 
生年
昭和27(1952)年
山口県山口市
学歴
昭和45(1970)年
山口県立山口高等学校卒
昭和52(1977)年

福岡県立九州歯科大学

職歴








昭和52(1977)年5月
  昭和54年〜昭和55年
昭和56(1981)年
  昭和60年〜昭和61年
  昭和62年〜昭和64年
平成10(1988)年4月〜13年3月  
平成11(1999)年4月
  平成11年
平成13(2001)年6月
山口大学医学部附属病院 医員 歯科口腔外科
  医学部麻酔科 全身麻酔研修
山口大学医学部附属病院 助手(助教) 歯科口腔外科
  米国南イリノイ大学医学部 薬理学教室留学
  医学部病理学第二講座 外科病理診断学研修
岡山大学歯学部     講師併任 口腔外科学第二講座
山口大学医学部附属病院 講師 歯科口腔外科
  英国ロンドン大学イーストマン歯学研究所留学 文部省在外研究員
山口大学医学部附属病院 退職
平成13(2001)年7月〜

つじ歯科クリニック開業

研究歴

昭和54(1979)年〜昭和59年
    
山口大学医学部  麻酔学講座 (武下浩教授) 
   全身麻酔の研修、血管平滑筋に及ぼす麻酔薬の影響に関する研究
昭和60(1985)年〜昭和61年
    

南イリノイ大学医学部 薬理学講座 (Prof. Tony J-F Lee, Prof. Che Su)
  自然発症高血圧ラットにおけるシナプス前神経調節機構に関する研究
Springfield, Illinois

昭和61(1986)年〜平成13年

山口大学医学部  病理学講座 (佐々木功典教授)
   病理組織診断学の研修、腫瘍関連抗原に関する免疫組織化学研究
平成11(1999)年
    

ロンドン大学イーストマン歯学研究所 Dept. of Oral MedicineProf. S. Porter
   欧州の歯学教育システムの実地調査
Central London
科研費

平成2年度〜平成4年度

口腔癌における腫瘍関連抗原の発現とその臨床応用に関する研究
研究代表者 辻龍雄
平成5年度〜平成7年度

口腔癌における腫瘍関連抗原の発現とその臨床応用に関する研究
研究代表者 辻龍雄
平成8年度〜平成10年度

口腔癌における腫瘍関連抗原の発現とその臨床応用に関する研究
研究代表者 辻龍雄
平成11年度〜平成13年度

口腔癌における腫瘍関連抗原の発現とその臨床応用に関する研究
研究代表者 辻龍雄
平成12年度〜平成13年度


アポトーシスを指標にした口腔癌の解析とその臨床応用に関する研究
研究代表者 大庭健 九州歯科大学教授

学位


昭和58(1983)年


医学博士(山口大学)
麻酔学講座での研究により学位取得 血管平滑筋の神経受容体に関する研究

専門医
平成元(1989)年
(社)日本口腔外科学会認定 口腔外科認定医
平成3(1991)年
(社)日本口腔外科学会認定 口腔外科指導医
平成24(2012)年

歯科医師臨床研修指導歯科医 資格取得

社会活動


















平成7(1995)年



平成12(2000)年〜


平成12(2000)年10月 〜



平成14(2002)年4月 〜


平成27(2015)年4月〜

令和5(2023)年12月〜


令和6(2024)年4月〜

被害者支援活動/講演活動開始
福岡SA(セクシャル・アビューズ)研究会(被害者自助グループ)
山口県アディクション研究会 児童虐待性暴力防止専門部会

DV民間シェルター:DV被害者の緊急一時保護活動、支援活動、啓発活動
平成13(2001)年1月法人化:NPO法人 山口女性サポートネットワーク 理事 

(公)山口被害者支援センター 設立発起人 H24〜28年理事
警察の外郭団体
16年間、警察官対象に、被害者支援の講演活動

山口県警察歯科医
身元特定のための鑑定に協力。孤独死と口腔所見

美祢市介護保険認定審査会 委員

美祢市地域医療推進協議会 委員
日本SRI (Support Related Issue) 研究会設立 共同代表

美祢市高齢者保健福祉推進会 委員

所属学会







平成19(2007)年9月〜







日本セーフティプロモーション学会 理事(広報・ネットワーク委員長)
外傷予防の研究を行う学会
(外傷には学校安全、防災、自殺、DV、犯罪、暴力、交通事故等を含む)

学会誌編集委員長 (8巻1号〜13巻2号)

セーフティプロモーション 安全・安心を創る科学と実践
2023年6月改定版出版
大学生向けのテキスト 第2章7節「DV・性暴力・被害者支援」を執筆しました。

平成22(2010)年4月〜


一般社団法人 日本口腔内科学会
Oral Medicine学会の日本版

平成22(2010)年4月〜


日本法歯科医学会
歯科医学を基礎とした法医学・医事法制の研究と知識向上

令和2(2020)年12月〜


市民安全学会 常任理事
警察庁キャリアOBが主宰される多分野に関わる学会

令和4(2022)年4月〜


一般社団法人 日本骨粗鬆症学会
骨粗鬆症に関する多職種からなる研究団体

趣味
空手三段
九州歯科大学硬式庭球部OB (25期生)
時々ですが、由布岳、くじゅう連山を、ふらりと、ソロで歩いています




Reikoさん撮影

右田ヶ岳登山     由布岳登山      花尾山 山上の餅まき
烏帽子岳 小雨の降る中   友人と釣りの予定だった日      再び大島へ   


由布岳から久住連山を望む
●どういうわけか、昔からいろんな相談を受けます。なんとなく、頼もしいのでしょう。

  強姦や輪姦の被害者、強姦による妊娠、幼少期からの性的虐待、知的障害女性への性的虐待・・・
  暴力団周辺者からの暴力・恐喝、家庭内暴力、交通事故、殺人未遂、児童虐待、DV・・・
   経験を「見えないものを見る」と題した小冊子にまとめました。

  警察、弁護士は、暴力、不法行為に対応する専門家です。
  私は、さっさと、警察へ通報します。弁護士に相談します。

  それだけのことなのに、県警本部警察学校
警察署で20回、山口家庭裁判所で2回講演の機会を頂きました。


国際学会という名の観光旅行のついで、20カ国を旅行しました。

  ヨーロッパは、北欧から、ドイツ、スイス、オーストリアなど中央部、ハンガリー、チェコなど東欧まで。インドやフィリッピンなどのアジア各国にも行きました。中国はチベット近くの華西医科大学から、中央部の北京医科大学や西安の第四軍医大学、ロシア国境近くのジャムス医科大学、北朝鮮国境の長白山山頂の天池までも・・・。

   「海外探訪」に、その経験を書きました。


旅行者ではわからないことがあります

  
米国と英国に留学しました。自分で家賃を支払い、暮らすことでいろんな日本との違いが見えてきます。米国とヨーロッパで暮らしてみたいと思っていました。実際に暮らしてみると、両者は非常に違います。

  約2年間の米国留学中に13州を家族と旅行しました。アメリカ人の生活様式をみて、物事の考え方、生き方、家族のあり方、そんなことを考えさせられました。人生観は大きく変わりました。

  英国出張は単身でしたので、セントラルロンドンは、裏道の裏道まで毎日のように3ヶ月間、夜9時頃まで歩きまわりました。ロンドンを舞台にした映画を観ると、その場所がどのあたりなのか、わかります。


●米国では、南イリノイ大学(SIU)医学部薬理学教室にResearch Associateとして勤務。

 自然発症高血圧ラット(SHR)のシナプス前神経調節機構について研究。
 研究成果は、Journal of Cardiovascular Pharmacologyにfirst nameで掲載。

 Tony J-F Lee教授に,お世話になりました。

 アメリカ中西部イリノイ州、Springfield, Illinoisに家族とともに生活。
 リンカーンが大統領になるまで暮らしていた町です。

 家族とともに、アメリカ13州を旅行。米国人たちから、Great travelerと冷やかされました。

研究室が一緒だった大学院生のマット。2011年3月に、facebookで25年ぶりに彼を見つけコンタクト。ロサンゼルスにある製薬会社の研究所に勤務し、偉くなって、ドクター・マット! 

日本の基礎医学教室との規模の違いに大変に驚きました。薬理学の教授だけで5名。研究スタッフ総数は60名前後。その他に、
実験に使用したガラス器具を洗うのが仕事の人、切れた蛍光管を一日中交換して回る人、など等。

見ていると、朝7時50分頃に出勤してコーヒー片手に仕事開始。午後4時頃には、ほとんどの人が帰宅し始めます。週何回か、公園内のテニスコートや、屋内テニスコートで薬理学のジャコビニ教授たちの相手をしていました。

毎日、夕方、家族とのんびりと過ごす時間がありました。日本では、毎晩11時頃に帰宅していたのに・・・。さらに、当時の日本にはなかった週休2日の生活も新鮮でした。土曜の朝刊にはたくさんの広告。日曜は正装して家族で教会へ通っていました。

日本を離れて暮らすと、日本のことが見えてきます。

●ロンドンには、文部省在外研究員としてロンドン大学イーストマン歯学研究所に国費留学。

 ロンドンを拠点に各国をまわり、欧州の歯学教育システムを調査しました。
ヨーロッパ諸国は、歯科医療レベルを協調しながら均一にする努力を始めています。それはEU統合により、医師、歯科医師がEU圏内のどの国へも移動できるようになったことが大きな理由です。すでに英国の歯科医師の13.65%は英国人ではありません。 (報告書 欧州の歯学教育システム) 

 PBL(Problemーbased Learning)という学生主体の教育システムの存在に驚きました。講義を行っていないのです。日本で主体の講義形式の教育は、伝統的教育法とされています。「60分講義しても学生たちは、その中の5分も覚えていない。時間の無駄だ」。その通りと思います。森昌彦名誉教授のお世話で、ノルウェー、スエーデン、ベルリン大学など4大学でセミナーをすることができました。

ノルウェー オスロ大学でのセミナー
ロンドン大学のポーター教授。彼は毎朝6時50分に出勤してきます。私は6時30分に出勤。

 帰国時に手紙を頂きました。
 Certainly you seem to have been highly industrious.(確かに君はとても勤勉だった)
後姿が凛々しい。大人を相手に負けていない。山口市 至誠館空手道場

平成24年6月1日  空手三段
平成22年6月1日  空手二段
平成21年4月27日  空手初段
平成20年4月1日  空手一
平成19年12月21日  空手三級
平成19年3月30日  空手五級
2015年9月20日 久住山の山頂から三俣山を眼下にみる
2015年12月27日 由布岳 忘年独り登山  山頂の木々には氷が付着している。珍しく晴天に恵まれた。よく見ると、ゴールデンレトリバーが1匹います。
2016年7月18日 海の日 久住連山 扇ケ鼻山頂
今日、山口県は梅雨明け 真夏日

2017年11月5日 久住山の山頂。若い人たちのグループが談笑している。
2016年12月30日 忘年一人登山。由布岳東峰山頂。居合わせた人にカメラのシャッターを押してもらった。その人が下山したあと、両足が痙攣し始めた。山頂にたった一人。まいったな。